0.1
About LaTeX et Musique
私の師匠マルセル・モイーズ先生が著した本の一つに、
プロフルーティスト必読書「De la Sonorit」という音作りの為の
『毎日の練習課題』が有り、この本のタイトルとこのページの字面を
LaTeXに引っかけてみようと思った。ところがLaTeXと書いて次にMusic
と書くとどうも据わりが悪い。やはりMusiqueがしっくりする。
【LaTeXは固有名詞とも考えられるのでdesも使えるし、
複数形の場合のDesいう見栄えも今ひとつしっくりこないけど】
など色々考えたが、まあ(色々な意味で)Aboutとすることにした。
音楽の世界とTeXの世界が「音楽家」にとって
少しでも身近なものに成ってくれることを願っている。
0.1.1
『道具』としての『TeX』と『楽器』
LaTeXという世界について考えている。
何故LaTeXを書く為のツールである、エディタ選別にこんなにも時間を割いているのか?
TeXという、表現を実現してくれる環境(道具)を「音楽」と比較していることに気がついた。
初期のTeX、それに続くLaTeX、LaTeX2e、XeTeX等様々である。
この世界では、表現様式とでも言えるモノが異なっており、
同じ様に、『西欧音楽』の世界でも演奏家は実に色々な時代の音楽を表現する。
「音楽の歴史」を紐解いたことのある人なら
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「中世音楽」
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「ルネッサンス」
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「バロック」
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「古典派」
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「ロマン派」
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「近代音楽」
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「現代音楽」
等の時代区分を見たことがあることと思う。
色々な時代の様式に合わせて演奏スタイルも当然異なってくる。
表現したい内容に応じてツール(楽器)を換えることもある。
でも大体の傾向としては、現代に作られた楽器で「あらゆるジャンルの音楽」を演奏している。もし使いこなせるのなら「その時代時代の音楽にあった楽器」を使いたいところだが、その各々の楽器を習得するには並大抵の事では無く、演奏不可能とは言わなくても不十分と言う状態に陥る。
似たようなことがTeXの世界でも待ち受けている。
TeXを使い表現したい文章の体裁と、それを実現してくれる「道具」
(つまり、此処ではエディタと言う事になる)との相性が、重要な気がしている。
0.1.2
表現するツールとしてのエディタ
それともXeLaTeXなのか?
『表現したい世界が先にある』事が前提なのだが
「あらゆるジャンルの音楽」を唯一つの楽器で演奏してしまう。
この事と「emacsの世界」が妙に重なってしまう。
自分が使用して、自分が一番表現したい音楽を実現させてくれる「楽器」が、
その人にとっての最高の「音楽をする為の道具」としての「楽器」です。
LaTeXを使って「文章で表現」する時、一番表現したい事柄を素早く実現してくれる道具が、最適の「エディタ」なのだと思う。
0.1.2.1
今まで使用(及び試用)してきたLaTeXエディタ
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Ulysses2.1
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TeXShop2.47
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TeXworks0.4.4
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TeXmaker3.4.1
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LyX2.0.4
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mi21.12
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CarbonEmacs22.3
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Aquamacs2.4
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今実際使用しているエディタは
Ulysses2.1とTeXShopのセット
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LyX2.0.4
又は
-
TeXmaker3.4.1を使い分けています。
0.1.3
LaTeXと音楽
LaTeXを使用して「文章で表現する」。その表現したい内容を自分に一番適している物を使って実現したい。音楽家の楽器選びの性癖なのか(?)こんな事を考えながらエディタ選びに凝り始めたようだ。emacsというものを音楽の時代別分類に当て嵌めてみると、ひょっとすると「ルネッサンス音楽」に相当するのかも知れない。
何故こういう表現になるかというと、今こうして使用しているLyX2.0.4は使い勝手が「ワープロのように」感じる。つまり手慣れた物に近いと言うことだ。
音楽で言えば、モーツァルトやベートーベンのように耳に慣れた音楽が、我々日本人にとっての「クラシック音楽」という位置づけと似ている。
普通の人が「聞き慣れている」と言う事と、アプリの「使い勝手が良い」というのは異口同音でもある。
しかし話を戻してemacsの世界に関して言えば、単なるエディタという機能だけではない。
0.1.4
道具(としての楽器や作曲法)が『音楽の世界』を実現する
emacsというものが「ルネッサンス」音楽に相当するのかも知れない。と書いたが、その他のエディタは音楽史のどの時代に相当するのだろうか?
TeXShopやTeXworksは「バロック時代」「古典派」?
この分類を進める前に、少し道具としての「作曲技法」を復習しておきたい。
バロック時代に当たり前のように使われている作曲の技法に
『対位法』(或いは、ポリフォニー)と呼ばれるものがある。
音の一個一個が他の音と語り合いながら音楽を形作っていく。
皆さんが良く耳にする「バッハ」や「ヘンデル」の作品が概ねこの技法を駆使して作られており、時代が下って「モーツァルト」や「ベートーヴェン」も曲中で同じ様な作り方を踏襲している。
バッハの時代には、「対位法」で作られた音楽が、あまりにも難しく、理解する事が出来ないと、非難の意を庶民達が表したらしい。
素人耳には声部(メロディー)の絡み合いが判別出来ない。訓練された耳でも、声部が複雑に絡み合うと、道に迷いそうになる。この形式を理解したとしても、更にルネッサンスの『パレストリーナ様式』を知らないとその真の意味合いは、浮かび上がってこない。
パレストリーナの作品を、声楽ポリフォニーの極致と言っても良いだろう。
その特徴は、
しかも単声部分との釣り合いの取れた交代を行うところにある。
釣り合いの取れた和声法は、完全な協和三和音が支配的で、
各声部をグループ化する事により、より充実した響きを形成している。
多くの定旋律には『グレゴリウス聖歌』が使われる。
書法の合理的で明確な秩序はぼかされるが、
その為に楽曲の生命力と発想の豊かさが獲得された。
以上のように書いてくると、自分自身『パレストリーナ様式』について書いているのか?『emacsの世界』を書いているのか?錯覚に陥ってしまう。
emacsに於ける『キーバインドの不合理性』と、敢えて書法の合理性を捨て、『楽曲の生命力と発想の豊かさ』を取ったパレストリーナの考え方が妙に響き合う。
0.1.5
emacsの世界
エディタとして「あらゆる事を実現しようとした」
その目指した世界を理解するには、単なるタイピングの技術ではなく、色々な知識を改めて勉強しなければ理解出来ないのがemacsの「世界」と言うことらしい。現在人々はキーボードから入力しプリントアウトすることを簡単に実現出来る。
つまり様々な知識無しでも、何とかコンピュータは使えるという訳です。
音楽の世界の「クラシック」では、ひとまず音符が読め、その楽譜〜音に再現出来れば、ひとまず上に記述したことと、ほぼ同じ事を実現したことになります。
しかし「バロック音楽」や「ルネッサンス音楽」を演奏する時、一寸した困難が待ち受けていることに気がつきます。
書かれた音符通りに演奏出来れば、クラシック音楽では「音」としての形に、何とかになりますが、「バロック音楽」や「ルネッサンス音楽」では、「音」にする前に、「楽譜を読み解く」困難が待ち受けています。emacsの世界も楽譜と同じ様な『読み解き方』を訓練すれば、視界が開けてくれるように思われる。
0.1.6
「楽譜」又は「環境」を読み解くこと
「心ある音楽家達にLaTeXを使って文章を書いて貰いたい」からです。
しかし、『音楽家の頭の中に』ある考えが大きく立ちふさがります。
それは『コンピュータと自分の世界は異なるから判らない』という物です。
LaTeXの環境を整える上で、必ず立ちはだかる『困難』がこの決めつけです。
自分が住んでいる世界とさほど遠くない世界が『コンピュータ』なのですが、先入観で決めつけてしまうのです。それでは、TeXと言う環境を『自分の手持ちのパソコン上に』整えることは出来ません。
ある程度コンピュータの知識が学習出来ていれば、それほどの困難にはならない筈。と巷で言われたとしてもコンピュータの世界を理解する思考パターンが音楽家としての生活の中では十分に育ってはいない。のは現実です。
しかし『音楽家』は実は『理詰め』で考え行動する人間集団なのです。
LaTeXの環境を整える遣り方と、譜面を読み解く作業はとても似ています。
0.1.7
思考をどの様に応用するのか?
入力(エディタ)→文書ファイル(TeXによる組版)
→dviファイル(表示・変換)→dviドライバ(印刷etc.)出力
●実際(文章が入力された)ファイルをLyX2.0.4で使う時の順序は、
0.1.8
思考だけでは解決出来ないことetc.
楽器が『使いこなせない』と音楽上の表現は困難です。
同様にアプリを使いこなせないとTeX etc.でも同様な困難が待ち受けます。
しかし、我々の力ではどうしようもない場合も存在します。
それはコンピュータの世界では『バグ』と呼んでいます。音楽上のチューニングが為されていない状態と同じで、変な音が発せられるという訳です。音楽の場合、『奏者の責任』で有る場合と、ピアノのように演奏者自身ではタッチが出来ない場合とがあります。
パソコンの世界では日本語のような『2バイトコード』と呼ばれるものを使用していると、日本語変換の際のトラブルに良く巻き込まれてしまいます。
0.1.8.1
emacs系への疑問?
Macユーザーの音楽家にとって顔立ちなどが馴染みやすいのが、
emacs系の中での『異才』と位置づけられているのがAqiamacsというアプリである。
エンジンの作りが『純正emacs』とは異なるという意味で『異才』と書いてみた。
画面の中の『アイコン』からTeXのコンパイルが出来るので、MacUserにはおなじみの作業と言える。
●AquamacsでSECTIONの後の{ }に漢字が入力されると表示しない。
出力の際は、PDFでは漢字は問題なく表示されるのだが。何故か?
○以下は確認出来ていない『作業』についてです。
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SYNC機能は使用出来るのか?
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文字選択後に属性を付け加えられるのか?(例えば、etc.)
0.2
LyXを使おう?
音楽家への(今のところの)お薦めは『LyX』と言う事になりそうである。
今時の音楽家は、ホームページも同時に作成していることだろうから、
文章とhtmlを一つのアプリでこなせるLyXはもってこいなのではないだろうか?
LyXの場合xhtmlと呼ばれるファイル形式ではあるが、ホームページに情報を貼り付けるのに
他のアプリと比較しても何ら遜色はない、と思います。