天に響(とよ)む大主
明けもどろの花の
咲いわたり、あれよ
見れよ、きよらやよ
地天響む大主
明けもどろの花の
咲いわたり、あれよ
見れよ、きよらやよ (七の三十五)
- もう一つ『おもろそうし』(十の二十四)
ゑ、け、あかる 三日月や
ゑ、け、かみぎや かなまゆみ
ゑ、け、あかる あかぼしや
ゑ、け、かみきや かなままき
ゑ、け、あかる ほれぼしや
ゑ、け、かみか さしくせ
ゑ、け、あかる こちくもは
ゑ、け、かみか まなききおび
太陽の昇る有様が目に見えるようである。
もう一つの『おもろそうし』では月や星の天に輝く様子が目に浮かぶ。17
歌のリズムがどの様に読まれるのか想像出来ないのが残念であるが、
ことばの力強さを備えた、この美しい文が想い出された。
頭の中でこれらの事を整理していたら、灰谷氏の書いた『太陽(てだ)の子』を想い出した。
丁度身近に沖縄出身の若者が居たので[太陽(てだ)]をどの様に発音するのか聞いてみた。
確かに活字にすると[てだ]という風になるのかも知れないが、「て」も「だ」も少し響きが異なるし
リズムも考えていた日本語とは違った。
本居宣長の注釈にも「ここは上声で読む。次は異なる」と、
古(いにしえ)の「ことば」の読みに関する事が細かく指摘されている。18