本居宣長の原文『古事記傳』を和綴じ本で読み始めた。1
全篇44冊よりなる膨大な量の研究書である。
元(はじめ)は小林秀雄氏の著作『本居宣長』の道案内で本居宣長の世界に飛び込んだのだが、
読み返しながら、やはり本居宣長の世界に近づくには原本を読んでみるのが一番であると決心した次第である。
小林氏の船頭振りについついほだされて、手元に『古事記傳』と『紫文要領』(こちらは和綴じ本が探せなかったので岩波文庫本)等の他に、『玉勝間』『源氏物語玉の小櫛』などの和綴じ本のコピーも揃える事が出来た。 小林本を読み出したのが1月28日。本日で一ヶ月と一週間が経つという次第。
小林秀雄氏の本も既に二度読み直した。読み進む内に『紫文要領』2を脇に置いて本文と照らし合わせてみたりするのだが、いっこうに埒があかない。
引用されている『源氏物語』の五十四帖の話の筋が頭に入っていない事が、最大の原因である。
『本居宣長』が指摘する[心映え]の本意が良く理解出来ない。のは上に書いた事が有るので当然と言えば当然の事である。
Footnotes