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01 SPレコードについて
今日から2月。
新年に成ったと思っていたら1ヶ月が過ぎている。
最近の世の中何か変ではないですか?
消費全問題にしても、原発事故の際の議事録の問題にしても
何かまともでない何かが蠢いている感じです。
最近、音源の事を気にするようになって
再びSPレコード盤の事を改めて考えています。
情報量はきっと今のCDの比ではないような気もします。
新しい規格のSuper Aidio CDが普及したとしても、
昔のSP盤にはかなわないかも知れません。
音に関して『レコード針が出す雑音が?』といった
ノイズのことはさておいて、
本質的な違いが有りはしないか?
と言う事です。
録音現場の緊張感が全く異なっている。
正に、『一期一会』の世界と共通する
其の一瞬に人々が集中し録音している。
間違いは後からつなぎ合わせればよい。
といった、音楽の流を無視するような
態度は微塵も観られない。
尤も、当の演奏家達は、レコード会社の
担当社から『コストを意識して』と、
一度で収録が完成することを強要されて
いたかも知れないのだが。
我が師フルートの神様マルセル・モイーズ
先生がレッスンの時に引き合いに出す逸話
には、このSP盤時代の録音の話が出てくる。
その中の一つ、
恩師のアンバンスは
(モイーズ先生の話の時の発音だとこうなるのですが、巷では
アンベインとかの別の発音でも良しと(?)されているようです)
ハンガリー田園幻想曲の録音の途中で
Plus
Vite!『早く吹け』と
指示している声が
同時に収録されている。
これは、当時のマイクの性能とも関連していて
弦楽器のコントラバスでは音が取れなかったので
其のパートをやむなくチューバに置き換える事にした。
その為、発音が遅れがちになるチューバ奏者に向かって
発せられた一言が『急げ!』の一言と成るわけです。
今だったら音盤にプレスする前に
音声をカットする作業が入れられて、
この様な貴重な音声(?)
も永久に聴くことがなかったはずです。
アンバンスの声から、その茶目っ気たっぷりの
急がせる風景が目に浮かぶように説明してくれる
マルセル・モイーズ先生自身も、其の先生に劣らず
なかなかのユーモア好きではありましたが。
SP〜LPなどの流を経て、テープや音源そのものを
繋ぐ技術が発達してからというもの、演奏家の緊張感の違いが
音楽の表現にも如実に表れているのだと思います。
やはり結論はSPの方が格段に優れている。
と言わざるを得ないでしょう。
音の善し悪し以前の、音楽に対する『謙虚さ』が
聴くものにとって心地よさを運んでくれているのは
事実と言うことでしょうか?