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29 『古事記傳』八之巻読破
和綴じ本『古事記傳』が面白い。
現在進行中の『九之巻』も6ページを残すだけである。
漸く『九之巻』になって八岐大蛇などの話が出てくるが
八之巻では『清き心』を持っている証として、生命を
生み出すという行為に及ぶ。
素戔嗚尊が色々な物をかみ砕いて、口から霧のように
吐き出して生命が生まれていく様が描かれている。
此の霧状の物を『賀茂眞淵』は[息である]と説明
しているが如何?
口に含んだ水を吐き出すような仕草で、
バッチチェルリのビーナスの誕生や四季の神々を
描いた絵を連想してしまう。
西風のふくれっ面を想い出す。
「志の言った事でも、間違いは正せ」と真淵に
言われたと公言する宣長は、此の姿勢を貫き
通す。
契沖に関しても八之巻の三十二葉で『朱桜』に
ついて「和名抄」を引いて、
これを誤りと言えるは、返りてひがことなり。
とバッサリ言い切っている。
師の賀茂眞淵も二十四葉で[鍛冶]についての
定義は鋳物師と取り違えていると、バッサリ。
この辺の態度を、現在の研究者諸氏は
持ち合わせて居られるのだろうか?
根拠を重ねて、絞っていく宣長の研究態度は
きっと、古今東西共通する学者の姿勢であり
見習うべき基本を示してくれている。
和綴じ本を、読んでいると本居宣長の熱い心が
手に取るように判るので、面白い。
一之巻〜八之巻までの596ページを33日費やして
読み終えた。 単純計算すると、平均1日18ページ
読んでいる事になるのだが、六之巻、七之巻と
進んでくる内に1ページ辺りの平均所要時間が
6〜5分に成っている。
つまりどんどん面白くなっている事と、読む
スピードが、相乗効果となり読む時間を短縮
してくれている。と言う次第。
今日は九之巻三十七葉から五十五葉まで
90分で読み進んだので[ 5分/頁 ]と
言う結果と成っている。
此の作業も我が師マルセル・モイーズ先生に
教わった事でもあります。
音楽家はいつも
『昨日より今日。常に進歩している』
そんな自分に誇りを持って生きる人間であれ。
そんな教えを実行しているだけです。
P.S
『古事記傳を読む』のホームページ上の
記事をLaTeX2HTMLとeLyXerを使って
更新していますが、古事記の原文を
並記した物を近近アップする予定です。
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