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『古事記傳』八之巻読破

 和綴じ本『古事記傳』が面白い。

 現在進行中の『九之巻』も6ページを残すだけである。

 漸く『九之巻』になって八岐大蛇などの話が出てくるが
  八之巻では『清き心』を持っている証として、生命を
  生み出すという行為に及ぶ。

 素戔嗚尊が色々な物をかみ砕いて、口から霧のように
  吐き出して生命が生まれていく様が描かれている。

 此の霧状の物を『賀茂眞淵』は[息である]と説明
  しているが如何?

 口に含んだ水を吐き出すような仕草で、
  バッチチェルリのビーナスの誕生や四季の神々を
  描いた絵を連想してしまう。

 西風のふくれっ面を想い出す。

 「志の言った事でも、間違いは正せ」と真淵に
   言われたと公言する宣長は、此の姿勢を貫き
   通す。

 契沖に関しても八之巻の三十二葉で『朱桜』に
  ついて「和名抄」を引いて、
  これを誤りと言えるは、返りてひがことなり。
  とバッサリ言い切っている。

 師の賀茂眞淵も二十四葉で[鍛冶]についての
  定義は鋳物師と取り違えていると、バッサリ。

 この辺の態度を、現在の研究者諸氏は
  持ち合わせて居られるのだろうか?

 根拠を重ねて、絞っていく宣長の研究態度は
  きっと、古今東西共通する学者の姿勢であり
  見習うべき基本を示してくれている。

 和綴じ本を、読んでいると本居宣長の熱い心が
  手に取るように判るので、面白い。

 一之巻〜八之巻までの596ページを33日費やして
  読み終えた。 単純計算すると、平均1日18ページ
  読んでいる事になるのだが、六之巻、七之巻と
  進んでくる内に1ページ辺りの平均所要時間が
  6〜5分に成っている。

 つまりどんどん面白くなっている事と、読む
  スピードが、相乗効果となり読む時間を短縮
  してくれている。と言う次第。

 今日は九之巻三十七葉から五十五葉まで
  90分で読み進んだので[ 5分/頁 ]と
  言う結果と成っている。

 此の作業も我が師マルセル・モイーズ先生に
  教わった事でもあります。

 音楽家はいつも

 『昨日より今日。常に進歩している』

 そんな自分に誇りを持って生きる人間であれ。

 そんな教えを実行しているだけです。

 P.S
  『古事記傳を読む』のホームページ上の
    記事をLaTeX2HTMLとeLyXerを使って
    更新していますが、古事記の原文を
    並記した物を近近アップする予定です。
 

 

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