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『直毘霊』又は『古事記傳』一之巻、文字に疑問あり!

 和綴じ本『古事記傳』一之巻を読んでいて
  意味の判らぬ箇所が出てきた。

 文章が

 『〜である。しかし〜』と続くべき?
  筈が、そうは読めない。

 別あつらえで『直毘霊』という版が
  出たのは、文政八年二月十七日本居
  太平による物である。

 此の本を翻刻した穂向屋蔵の八葉の
  後半に、当該部分の箇所がある。

 本居宣長『古事記傳』一之巻の
  和綴じ本では、八十四葉前半の
  二行手前の『いとを?なれ』で有る。

 『?』と書いたところの『仮名文字』が
  良く判らない。

 此の二册を比較しても納得がいかなかったので
  現代の活字に直してある本とも較べてみた。

 国会図書館蔵の古事記傳(吉川弘文館)の
  活字本を見てみると『いとをこなれ』

 『いとをこなれ』

  この読み方では『意味』が通らない。
 自分自身の語彙不足のせいで、理解
  出来ないのかも知れないが、前後の
  文章の続き具合を考えると、どうも
  つじつまが合わない。
 
 次に出てくる文句は
  『しかれども(然れども)』
 文の冒頭
 『シカルベキコトワリ(当然理)を以て
   定めむとするこそ、〜』で
 『〜』へ入る文が最初に挙げた
  『いとを?なれ』で有る。
 
 『?』に入る可能性のある文字は?
 文字の続きざまから、推察すると
  1. 一文字
 2. 二文字
 『を』からの続き具合では
  二つの可能性が存在しても
 おかしくない。
 一文字での可能性は
  『し』
 『ち』
 『て』
 『み』
 『ら』
 『る』
 以上6文字。
 二文字とした場合の可能性は
 『か』と云う文字との結合。
 宣長流の『勢い』で言うなれば
  『ろか』と書かれていても?
  不都合はないか?
 韓意(からごころ)の説明に当たる
  文章なので、余り気に止め無い所、
  なのかも知れぬが、宣長の一文字
  一文字を大切に扱った態度と照らし
  合わせても、『?』の箇所の文字を
  粗末に扱う訳にも行くまい。
 それにしても、今まで此の箇所を
  読まれた方達は、疑問も出る事無く
  『問題なく読み進む』事が出来たの
  だろうか?
 この辺を教えて戴きたいと思っている。
 
 
  

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