11
11 源氏物語 54帖について
源氏物語の原本の素読を始めた.
本居宣長の研究をしている者として
昨年迄は[古事記伝]の和綴じ本44巻を読破したが,
[紫文要領]を読むにつけても,肝心の[源氏物語]を
全54帖を読んでいない.後ろめたさが残ってた.
そこで,54帖の読破を決心したと言う次第.
高校時代に少し齧った位なので,高望みは避けて,
当面は[素読]で読み切る事を目標にした.
「伝 三条西実枝筆」「東久邇宮家 蔵」の写本を眺め,
判ら無い文字を,互いに比較して行く事で,[仮名]が良く判る。
此れも[古事記伝]を読破している功徳(?)なのかも知れない.
「桐壺」「若紫」「末摘花」「紅葉賀」「花宴」「葵」「賢木」「花散里」まで
素読し終えた。
少しずつ,文体に馴染んで来たので,妙な処での[文の区切り]で
訳が判らない箇所も減ってきている.
未だ未だ,人物構成が頭に入って来ない.
しかし[賢木]辺りに成ると[面白さ]が少しだけ判る気がしている.